風情ある井波の町の緑あふれる浄蓮寺境内に、そっとたたずむ翁塚と黒髪庵。芭蕉の門弟だった瑞泉寺11代の浪化上人が、芭蕉の墓から小石3個を持ち帰り、浄蓮寺の境内に塚を建てました。その2年後には芭蕉の遺髪も納められたといいます。この塚を翁塚と言い、表面に「翁塚」の二字が刻まれています。翁塚は、伊賀上野の故郷塚、義仲寺の本廟とともに芭蕉三塚とされています。
黒髪庵は加賀、越中、能登の三国に住む俳人数百名が寄進を行い、建てられた小さな庵です。風情ある茅葺きの芭蕉堂や浪化の句碑もあり、俳句の会や茶会が催されています。
井波の瑞泉寺を訪れるなら、翁塚・黒髪庵はすぐそば。ぜひとも立ち寄りたいスポットです。