緑があふれ、静かで凛とした空気が漂う井波八幡宮の東側に臼浪水という井戸があります。瑞泉寺から歩いて約5分の臼浪水は、明徳元年(1390年)そのころ杉谷の山里に住んでいた綽如上人が、京都へ向かう途中、乗っていた馬が足で地面をかいたところ、そこから清水が湧きでた跡と伝えられています。綽如上人は、この不思議な出来事に感激し、この場所にお寺を建てたと言われています。それが後の瑞泉寺です。
その後も瑞泉寺の聖地として保護され、庭園を築造し小庵が建てられていましたが、2003年に改築しており、緑の中で一休みできる場所となっています。かつて馬と上人が過ごしたこの地で、当時の様子に想い馳せてみては。